パソコンを知った頃
ボクがパソコンを知ったのは、今から28年前です。
「うっそだーい!その頃パソコンなんてないよーだ」と言われてしまいますが、ちゃんとあったんです。
もっとも、当時はマイコン(Micro とMy をかけたんですね)と呼ばれていました。
電子パーツのお店でTK-80を最初に見かけてからすっかり虜になり、買うためにセッセとお金をためていました。
これは貴重な当時のカタログです。
もちろん誰も知らないのでプログラミングは試行錯誤からの独学です。
近所の電気屋さんで聞いてもダイコンと間違われるし(^_^;)、書籍も無いのでパーツ屋さんで知り合った友人と情報交換するのが関の山でした。
CPUは8ビット、クロックは2MHz、メモリは1Kバイトで、モニターなど無くて数字用のLEDのみ、キーボードは25個しかなくて部品むき出しの1枚のボードでした。
今のパソコンと比べるとバカにしているようなスペックですね(^^ゞ
で、お金を貯めているうちにマイコンも進化して、プログラム言語にベーシックが使える機種が各社から登場してきます。
忘れもしない高校2年の冬。初のマイコンMZ-80Kを雪の降る中自転車で買いにいった思い出があります。
このMZ-80Kは自分で組み立てるベアボーンみたいなもので、スイッチを入れて最初の文字「***** MONITER SP-1002 *****」の文字が出た時の感動は今でも忘れられません。
しかも、クリーン設計でベーシックだけでなくフォートランやパスカルのようなコンパイラも使えたので、そりゃあもぅお世話になりました。
カセットテープにプログラムを記録するため時間と手間がかかりますが、徹夜続きでプログラムに明け暮れたものです。
余談ですが、当時は周りから変態呼ばわりされるので、マイコンが趣味と言えなかったです(*^_^*)
この記事へのコメント
ボクと同じ、ラジオ少年だったんですね。
ボクが電子パーツのお店に出入りしていた頃は、ラジオ少年達で店内はごったがえしていましたが、今はひっそりとしてしまいました。
子供たちが電子工作に興味を持つチャンスがほとんど無くなってしまっているのは残念です。
今ではワンチップでプログラムが焼き込めるPICなどもあって、相変わらず面白そうな分野なんですが、ブラックボックス化は益々進んでいると思います。
あのペンティアムを設計する時にも、仕組みはわからないけど動作結果はわかる、ブラック・モジュールの組み合わせがあったみたいですし。
いつか、誰も読めない巨大な回路になってしまうかもしれませんね(-_-)